FURIMUKI style
COLUMN

有名人音ゲーマーを探せ

2024年1月8日

 かつて社会現象を巻き起こした音楽ゲーム。ライトユーザーをゲームセンターに呼び込むことを目指して開発されてきただけあって、その認知度は高く、特にビートマニアやダンスダンスレボリューション(以下、DDR)は、ゲームをプレイしなかった人々にまで認知されていた。

 かつてインベーダーブームが芸能人を中心に広がっていったように、音楽ゲームに熱中する芸能人も多数存在していたはず

 今回は「有名人音ゲーマーを探せ」と題して、音ゲーマーを公言している有名人はもちろん、かねてから音ゲーマーではないかと噂されているあの人物まで、可能な限りの調査を行った。

 今回の調査は主に芸能界を中心としたものなので、「本職がDJの音ゲーマー」は今回の調査対象には含めておりません。ご了承ください。

DJ KOOのIIDX神プレイ動画を期待していた皆さんには申し訳ない…

トップアイドル御用達「太鼓の達人」

元SKE48 平野百菜

 2023年にSKE48を卒業した平野百菜氏は、週刊誌SPA!のインタビューで10歳の頃から太鼓の達人をプレイしていたと語っている。

 アーケード版で楽しさを知り、家庭用(Switch版)を購入してもらったという平野氏だが、腕前については「どれだけやっても上達はしませんでした(笑)」とのことである。

ゲームセンターでやったら楽しかったので、サンタさんにプレゼントしてもらいました。物心ついた頃からアイドルが大好きだったので、ソフトに入っていたAKB48さんの『真夏のSounds good!』をよく叩いていましたね」

小さい頃からゲームセンターが好きで、太鼓の達人のほか、UFOキャッチャーに大金を費やしてしまったことも。

SPA! 2022年1月25日号

SPA! 2022年1月25日号には、平野氏がSwitch版太鼓の達人をプレイしている記事が掲載されている。

コンシューマ版が出ていると、こういう導線でユーザーが増えるんだなあと感じられ、
覇権音ゲー太鼓の達人だからできる芸当

関ジャニ∞ 大倉忠義

 SMILE-UP.所属のアイドルグループ「関ジャニ∞」のメンバー大倉忠義氏は、太鼓の達人プレイヤーとしても有名である。

 バラエティー番組「関ジャニの仕分け∞」では、太鼓の達人にチャレンジするコーナーが設けられ、大倉氏がゲストと太鼓の達人で勝負するという内容で数年間に亘り放送された

 大野氏の腕前は「イケナイ太陽(おに)」を番組中でフルコンできるほどであり、ガチ音ゲーマーといって差し支えないだろう。

人気番組だったし、これは知ってる人多そう
ドラマのインタビューで共演の武井咲から「大倉さんのイメージは太鼓の達人」って言われちゃってるからね

武井:大倉さんの印象は、太鼓の達人!休憩中に携帯を触っていると、もしかして太鼓の達人やってるんじゃない?なんてスタッフさんとウワサしています。

ポポロ 2013年5月号 ドラマ「お天気お姉さん」インタビュー

大倉氏はSwitch版太鼓の達人ドンダフルフェスティバルのCMにも起用されており、バンダイナムコからも太鼓プレイヤーとして認知されている(※いらすとはイメージです)。

目隠しでおに譜面をフルコンする男 高野洸

 かつてNHKの「天才テレビくんMAX」で結成されたDream5の一員として活躍していた俳優の高野洸氏も太鼓の達人プレイヤーであることが判明している。

 TBS系番組「THE神業チャレンジSP」の名物企画「太鼓の達人 最強王決定戦」では画面を隠した状態で高難度譜面をフルコンするという離れ業を成し遂げている。2023年末現在、同番組内でのフルコン達成回数は7回にも及ぶという猛者である。

初代五鍵ビートマニアの時代から脈々と続く画面隠しプレイ。ある意味音ゲーパフォーマンスの原点を現代に伝承する逸材!
恐らく音ゲーで最も知名度の高いe-sportsと言っても過言ではない「THE神業チャレンジSP」…さすが覇権音ゲーは格が違った

この企画の依頼をいただいたからには、どうしても成功させたくて、何よりも、おじいちゃんに見てほしかったんです。地元の福岡でも放送されますから、おじいちゃんは絶対楽しみにしてる。頑張りたい、と思いました。

『太鼓の達人』ではいろんな曲をやってきましたが、目標があるとなおさらクリアしたくなるタイプなので、まずは練習。

難しすぎて最初は「無理かも」と思ったけど、1~2時間続けていたら希望の光が見えてきました。そこから毎日7時間は練習していたかな

JUNON 2022年6月号

JUNON 2022年6月号に掲載されたインタビューでは、太鼓の達人に懸ける意気込みを語っている。

ガチ勢でも毎日7時間練習してる人はなかなかお目にかかれない…
これ仕事だからね。つまりはプロゲーマー

 上記のインタビューは2022年に放映された「THE神業チャレンジSP」に関するものだが、同番組は2023年12月にも放送されており、ここで高野氏は準優勝になっている。優勝を果たしたのは、俳優の植村颯太氏だった。植村氏は、太鼓の達人の段位道場で「超人」に到達している上級プレイヤーである。

段位「超人」は、IIDXでいうと「皆伝に近い中伝」という位置付け
ステルスフルコンタレントを超人タレントが地力でねじ伏せる。今、芸能界で太鼓が熱い!

「ハンカチ王子」斎藤祐樹も…

 「ハンカチ王子」として一世を風靡した元プロ路野球選手の斎藤佑樹氏も太鼓の達人で遊んでいた。

 日本ハム入団直後、千葉県鎌ケ谷の2軍施設「勇翔寮」に入寮した同氏は、夜、乾真大氏や榎下陽大氏と共に様々な音楽ゲームをプレイしていたようだ。

夕飯の後は、大卒のドラフト四位・榎下陽大らとゲームの『太鼓の達人』で遊んでいます。あと斎藤はiPadを持参していて、ピアノのアプリにハマっている。ピアノが上手な乾の指導を受けて、森山直太朗の『さくら』は弾けるようになったようです」

週刊文春 2011年1月27日号

週刊文春 2011年1月27日号の記事。勇翔寮には麻雀部屋があると喜ぶ選手が多い中、斎藤氏祐樹は麻雀に目もくれず音ゲーに興じていた。

今の時代、若者のコミュニケーションは麻雀より音ゲーですよ

関根勤 DDR伝説

関根勤にDDRを布教した女性

 タレントの関根勤氏はDDRプレイヤーだったことは古参プレイヤーの中では有名な話である。以前からゲームセンターでパンチングマシンを遊んでいた関根氏は、初代DDR稼働時も興味を持っていたが、ゲームセンターでは混雑していたためプレイするのを躊躇していた

 そんな関根氏がDDRにハマったのは、娘から「おもしろいからゼッタイやれ」と熱心に勧められて家庭用DDR(1stMIX)を購入したからであった。つまり、元々DDRerだったのは娘の関根麻里氏ということになる。

ちなみに関根家は一人っ子なので、この「娘」は関根麻里で確定です

娘がおもしろいからゼッタイやれって言ってたんですけど、ゲームセンターだといつも混んでるじゃないですか?だから、ちょっと二の足を踏んでいたんですよ。それからしばらくして、また娘に『DDR』がプレイステーションで出るから、とにかく予約してくれって言われましてね。「しめた、これで遊べる!!」って思いましたね。

昔はね、ゲームセンターでローキックマシンとか、パンチングマシンみたいなのをよくやってました。それで身体を痛めたりしてね(笑)。

週刊ファミ通 1999年6月25日号

週刊ファミ通 1999年6月25日号では、家庭用DDRをプレイする関根勤氏の写真が掲載されている。足だけではなく上半身も動かすことにこだわりを持っているのが関根勤式。

このエピソードの時の関根麻里は14歳だから、親に頼んで家庭用DDRを買ってもらったってことか
関根麻里がアーケードDDR勢で、父親に布教してハマらせたってことになる。親子でガチ勢なわけだ

 ファミ通のインタビューで、関根氏はPARANOiA(BASIC)まではクリアできており、トレーニングモードでステップの分析をしていると語っている。当時のプレイヤー水準からすれば中級者の域には到達していたと考えて良いだろう。

 なお、ネット上には「関根勤は自宅でDDRをプレイするために床を補強した」という噂があるが、正確には、元々トレーニング兼ダンス用に床を補強した部屋があり、そこを更に改良してDDRをプレイしていたとのことである。

『DDR』は自宅でやってるんですけど、このゲームのプレイにちょうどいい、床を強化したところがあるんですよ。もともと、家を作るとき、大工さんにサンドバッグ蹴ったり、ダンス踊ったりしたいんで床の張りを倍にしてもらってあるんです。そこにテレビも置いてあって、ゲームを買ってからずっとそこに指しっぱなし。

でも、そんな強化された床でも最初に遊んだときは、凄い音だったんですよ(笑)。フローリングだったから。で、マットを買ってきたんです。でもマットだけじゃ足りなくて、防音のスポンジがついてるカーペットを買ってきたんですよ。コレで完璧!!と満足していると今度は、遊んでいるときに滑って動いちゃうんですよ(笑)。最終手段で、フローリング用の接着テープで張って、やっと『DDR』専用コントローラーを動かないようにできた

週刊ファミ通 1999年6月25日号
自宅のプレイ環境まで構築してるのでガチ勢確定ですね

マーシャルビートを予言した男

 関根勤氏はこのインタビューで、足元だけではなく左右にもボタンを付けて踊りながらキックをしたとも語っている。これは、3年後の2002年2月に稼働する「マーシャルビート」の登場を予見するかのような発言である。

将来的にボタンを足下だけじゃなく、左右の横側にも増やしてほしいなぁ。『燃えよドラゴン』の曲に合わせて、踊りながら蹴ってみたいね!!いまよりバテるかな?

週刊ファミ通 1999年6月25日号

マーシャルビート2のゲーム画面。音楽に合わせて武道の動きを取り入れた動作を行うゲーム。DDRと異なりパネルではなくセンサーで判定を行う。なお、このゲームはビーマニシリーズ扱いではない。

これリュウの上段足刀蹴りじゃん…

各界に潜むビートマニアプレイヤー

 音ゲー最古参の五鍵ビートマニア・ビートマニアIIDXも多くの有名人に愛されている。特にDDRブーム・五鍵ビートマニアの家庭用展開によって音楽ゲームの認知度が高まった1999年前後は、多くの有名人がプレイしていたという記録が残っている。

元HIGH and MIGHTY COLOR ユウスケ

 HIGH and MIGHTY COLORの男性ボーカルだったユウスケ氏は、音楽雑誌CDでーたの連載コーナーで過去にビートマニアとDDRをプレイしていたことを明かしている。

 このインタビューは2008年10月に掲載されたものであり、当時は「IIDX 15 DJ TROOPERS」が稼働していた。インタビューではビートマニアについて過去形で語っているため、ユウスケ氏がプレイしていたのが五鍵かIIDXかは不明である。

音ゲーと言えば、「ビーマニ(ビートマニア)」は外せないっすねゲーセンでも家でもやり倒しましたから。リズムに合わせてタイミングよくボタンが押せるのが快感で、とにかく極めてました。今、思うとプレーしてる時の俺はそうとう気持ち悪かったでしょうね。それはもうお見せできないくらいに(笑)。

音ゲーは音楽やってるからうまいってわけではないと思うんですけど、どうしても気になってやっちゃうんですよ。みんなで集まって「ダンスダンスレボリューション」で夜通し踊り続けたこともありましたね。そうとう気持ち悪い感じで(笑)。

CDでーた 2008年10月号

CDでーた 2008年10月号のインタビューでビートマニアとDDRについて語るユウスケ氏。「極めた」と語っていることから、かなりの腕前に達していたものと思われる。

お見せできないほど気持ち悪いということは六段以上だな(偏見)
「自分のプレイが気持ち悪い」は音ゲーマー特有の謙遜表現なのでガチ勢なのは明らか(偏見)

DracoVirgo SASSY

 元HIGH and MIGHTY COLORメンバーが再集結して結成されたDracoVirgoのドラムSASSY氏も、自身の音楽のルーツにビートマニアを挙げている。

SASSY:自分の場合は、ルーツになるのは姉ちゃんが聴いていたマドンナのような洋楽で、その後『beatmania』を通して、フレーズが繰り返されていくミニマルなものにハマっていきました

リアルサウンド “DracoVirgoが語る、HIGH and MIGHTY COLOR再集結で生まれた最新の琉球メタル「念願の“1stベストアルバム”ができた」”
フレーズが繰り返されていくミニマルなものってことは五鍵プレイヤーだな(偏見)

アトミック・キトゥン リズ・マクラーノン

 イギリスで結成されたアイドルグループ「アトミック・キトゥン」メンバーのリズ・マクラーノン氏は、Asahiパソコン 2000年7月1日号でビーマニポケットを遊んでいるとコメントしている。

(携帯ゲームの)ビーマニポケットはクセになるよね。日本に来てから遊びすぎて、あー、頭が痛いっ!!…きゃははははは」

Asahiパソコン 2000年7月1日号

Asahiパソコン 2000年7月1日号目次のコラムでビーマニポケットをプレイしているとコメントしているリズ・マクラーノン氏。

ロッテ「アーモンドチョコレート」のCMに起用されているアトミック・キトゥン(※外部サイト。音声が流れます)。BGMは彼女らのデビュー曲Right Now。

Right NowといえばIIDX 3rd styleの版権曲。収録にあたってコナミがプレゼントしたのかな?

MISSION 沖弥生

 1998年~2000年に活動していたアイドルグループ「MISSION」でボーカルを務めた沖弥生氏リズム感を養うために家庭用ビートマニアをプレイしていると語っている。

お休みの日はビートマニアをやっています。きっかけはリズムを練習したいと思ったから。で、どうせなら楽しみながらできるものをやりたいと思って、そのためだけにゲームを買いました(笑)。

Kindai 1999年4月号

Kindai 1999年4月号より。沖氏はMISSIONの解散後にHipp's(日テレ系番組「THE夜もヒッパレ」バックダンサー)として一時参加した後に引退している。

このインタビューの時代は家庭用IIDXは存在してないから五鍵で確定
五鍵がリズム感覚養成ソフトとして生き残る道が存在していた!?
その路線だと、リズム天国で任天堂と真っ向勝負する未来が待っているけどね

元西武ライオンズ 玉野宏昌

 元西武ライオンズの内野手の玉野宏昌氏は、キャンプ中にPS1を持参して五鍵ビートマニアをプレイして気分転換をしていたという。

キャンプでは1ヵ月もの間、野球オンリーの生活なので、テレビゲームは気分転換にうってつけなんです。集中力も養えるしね。これ、ホントです。ゲームでも勝負だから、つい熱くなってしまって……。「ビート・マニア」は最高に面白いですよ

週刊ベースボール 1999年2月号

週刊ベースボール 1999年2月号のインタビュー。「キャンプの時の娯楽はテレビゲームで十分」と言い切る玉野氏。他にもチームメイトとサッカーゲームに興じていたようだ。

五鍵が野球選手の集中力育成ソフトとして生き残る道が!?
五鍵のハイスピでは高速で飛んでくるストレートを再現できない

漫画家 秋山たまよ

 漫画家の秋山たまよ氏は、雑誌「ふぁんデラ」(旧ASUKAファンタジーDX)連載中の漫画「ZYWORD ガイオード」にてビートマニアにハマッているとコメントしている。

「ビートマニア」加熱中…。ハマッてます♡

ふぁんデラ 1999年11月号

ふぁんデラ 1999年11月号に連載されていた「ZYWORD ガイオード」の欄外に書かれたコメント。同作品は単行本(全1巻)が刊行されている。

でんぱ組.inc 古川未鈴

 アイドルグループでんぱ組.incの古川未鈴氏はIIDXの楽曲「Drive Me Crazy」の楽曲コメントでIIDXプレイヤーであることを公言している。腕前はIIDX 20 tricoroの時点でSP十段の域に達しており、専用コントローラーも複数所有している。

実はですね私、大のビーマニファンなんです!!

いつからビーマニシリーズが好きかと言うとbeatmania IIDXからです。ギタドラ、DDRなどいつも楽しくプレイさせてもらってます( ´・ヮ・`)☆

IIDX 19 Lincle公式 楽曲コメント“Drive Me Crazy”
数あるビーマニシリーズで最初にIIDXを選ぶって圧倒的強者感がある

古川未鈴氏は自身の動画でSP十段を取得していることを明言している(※外部サイト。音声が流れます)。INFINITAS専用コントローラー プレミアムモデルだけでなく、専用コントローラー エントリーモデルでULTIMATE MOBILEをプレイしている動画も存在する。

バネ・スイッチの換装はIIDXerのたしなみ
プレコン公式の説明動画よりはるかに分かりやすい…

BPL ZEROでは監督に就任。「TEAM MIRIN」を率いて優勝へと導いている。

プレイヤーであり、監督でもあり、楽曲も収録されてる。これに匹敵するのはRyu☆くらいしかいないのでは…

あのタレントは本当に音ゲーマーなのか?

 ところで、皆さんはこのようなコピペを見たことはないだろうか?

0197 爆音で名前が聞こえません 2006/08/27 09:46:59 ID:9JKmNPQF

・速水もこみち SP十段 DP九段(ハピスカ)
・えなりかずき SP七段 段位サファリにて6,7キーをスタンド使って越した疑惑有り(1P側)
・関根勤 DDRer。有名か
・タモリ SP六段(サファリ難民)

旧2ちゃんねる 音ゲー板
やっと来たか。これを待ってたんだ!
関根勤は既に紹介したので、残りの3人について真偽のほどを調べていくよ

速水もこみちは赤段位なのか?

 「BEMANI PRO LEAGUE」と「IIDX LIGHTNING MODEL」の初披露イベントでIIDXをプレイした速水もこみち氏。ビートマニアに対する思い出を質問され、学生時代にゲームセンターで五鍵ビートマニアを見て衝撃を受けたこと、自宅で仲間と2Pモードでプレイしていたことなどを語っている。

世界で最初にライトニングモデルでプレイした男

「BENANI PRO LEAGUE」発足記者発表会の動画(※外部サイト。音声が流れます)。速水もこみち氏のプレイは2:50から。

僕、小中高でよくアミューズメントに行ってましたので、ビートマニアを初めて見たとき物凄く衝撃で(あっ、こういうゲームがあるんだ)って。元々音楽を聴くのが好きだったので、音楽を楽しみながら打ち込みながら体感するという、今まで味わったことのない興奮だったので、そっからハマっていきましたので。

僕は結構初期の方をやっていて、ちょっと一旦空いたんですけれども、ここ最近またやり始めた。5つあった時代だったので、それが今7つあるじゃないですか。もう最初やった時はついていけなかったですね。でも、それが悔しくて「クリアしてやろう」という気持ちになりましたね。

 プレイをして出来なかったら悔しくて、家に帰って皆で一緒に練習したりとかしてましたね

 自分でプレイするのもそうなんですけれども、やっぱりセッションできるというか、僕は本当に簡単なやつですけど、仲間と一緒に打ち込んだりして楽しめたりするので。そういうところが他ではなかなか味わえない楽しさだったりするので印象に残ってます。

 (IIDXについて)ようやく慣れてきました。何時間やったんだろ、結構長いことやってたんですけど、ここらへん(腕)がパンパンになってくるじゃないですか。その日の晩飯が作れなくなっちゃって… 「BENANI PRO LEAGUE」発足記者発表会より書き起こし

NEWALONEとかシブい選曲してくるなぁ

 速水もこみち氏が五鍵プレイヤーで、ブランクの後に最近IIDXを始めたということはこの取材で確定したが、IIDXを始めたのが「最近」と発言しており、上記の動画でLV4のNEWALONE(N)をプレイしている様子からすると、IIDX 12 HAPPY SKYの時点でSP十段/DP九段というのはガセネタの可能性が極めて高い

いくらIIDX老人会といえども、ハピスカを「最近」とは言わないので…
でもまあ、速水もこみちが五鍵プレイヤーで、最近IIDXも始めたってことは分かった

えなりかずきはIIDXerなのか?

 SP七段の噂があるえなりかずき氏だが、実際はどうだったのだろうか。

 結論から言うと、えなりかずき氏のインタビュー記事は数多く存在するものの、ビートマニアについて触れているものは見当たらなかった

ガセネタかー。そもそもサファリの6・7鍵をスタンド(他人に代行してもらった意味?)使ってクリアとか本当かよって

 インターネット上では、「えなりかずき氏がフジテレビ系番組『堂本兄弟』で自身が七段であると発言、その後九段になったらしい」という噂があるものの、番組を確認することができないため真偽のほどは不明である。

結局不明なのか。つまんないな!
ところで、別の意味で興味深い記事を見つけたんだけど…

DIME 2002年1月1日号に掲載されているインタビュー。「古風な17歳の等身大ITライフ」と題して、アナログ人間的なイメージがある氏のIT活用事情を紹介している。

 DIME 2002年1月1日号の記事で、えなりかずき氏は、父親が経営している法人「JDS」について次のように語っている。

うちのJDSという会社名は、ジャパン・デジタル・サウンドが由来なんですよ。父はもともと、ミュージシャンというか、アレンジャーだったんですね。

で、まだマイクロ・コンピューター、マイコンといっていた時代に、仕事でコンピューターを使うようになって。プログラミングを覚えていろいろいじっているうちに、ゲームソフトを開発しちゃったんです

DIME 2002年1月1日号

えなりかずき氏の父親が手掛けたMSXのゲーム「プロ野球スーパーシミュレーション」(※外部サイト。音声が流れます)。1984年に作られた野球ゲームで選手が実名で登場している。なお、前年にはファミコンのベースボールが発売されている。

動作おっそ!任天堂のベースボールの翌年にこれかー
このゲームというよりも、ファミコンの表現能力が優秀だったんだよ…

それが爆発的に売れたらしくって。野球ゲームのソフトなんですが、今やるとホントつまんないっすよ(笑い)

小さいころは遊んだりしたけど、当時のギリギリの容量で作られているから、ピッチャーが投げてもピッ、ピッ、ピッ…って感じで、動きが遅~い!」

DIME 2002年1月1日号
息子による的確なゲームレビュー!

 父親がコンピューター関係の仕事をしていたため、えなりかずき氏は物心ついた時からパソコンが身近にあったのである。マイコンBASICマガジン1997年11月号では、中学一年生のえなりかずき氏が父親と一緒に自作PCを組み立てる様子が記された別冊付録も存在している。

パソコンが得意なのは分かったけど音ゲーと何の関係が?
DTMだよ

「最近、コンピューター・ミュージックというのをやろうと思って、いま、父にちょっとずつ教えてもらっているんですよ」

ナント!えなり君、歌手デビューも次に目指すのは、作曲家デビュー!?

「う~ん、今は趣味の段階ですけどね(笑い)。いまのポップス音楽って、刺激を求めてどんどん奇抜なコード進行になっているじゃないですか。そういうガチャガチャした音楽の中で、古臭いといわれるかもしれないけれど、僕が作りたいのは、クラシックやジャズみたいに、流れるようなきれいなメロディー。ストリングス(弦楽器編成)とかで、ものすごくきれいな曲を作れたらいいなと思いますね」

DIME 2002年1月1日号

 えなりかずき氏はコンピューターを使った音楽制作、つまりDTMを嗜んでいたというのである。このような背景を持っている人物であれば、音ゲーを遊んでいても不思議ではない…と言えるのではないだろうか。

DJ ENARIがピアノ・ジャズ系の低難度曲を提供する常連コンポーザーになっている世界線も存在していた!?

タモリはサファリ難民なのか?

 あのタモリがIIDXのSP六段でサファリ難民だった…いかにも眉唾物の噂である。そもそもサファリ難民というのは「七段のTHE SAFARIを越えることができずに、八段以上を取得した人」のことなのだが…可能な限り検証していこう。

 まず、タモリについて書かれた出版物を調べてみたところ、ビートマニアをプレイしているという情報を見つけることはできなかった

 また、インターネット上には「タモリがテレビ番組内でSP八段であると発言していた」という情報を見つけることができたが、番組名が不明であり調査は不可能である。

まーた調査できないのか…

 他にも「笑っていいとものテレフォンショッキングで、せんだみつお氏が出演してGOTTAMIXの宣伝をしていた回がある」という情報を見つけることができた。これが事実なら、タモリがビートマニアの話題でトークをした可能性が高い。

 ところが、テレフォンショッキングの出演者情報をまとめたサイトによれば、せんだみつおが最後に出演したのは1993年2月26日となっており、この情報が正しければ、GOTTAMIX発売前後のテレフォンショッキングには、せんだみつお氏は出演していないことになる。

情報源が特定されたと思ったのに…残念

 タモリは数多くの番組に出演しており、テレビ番組での発言があった可能性も捨てきれないものの、現在把握できている情報だけではこれ以上の調査は不可能である。

タモリに限らず、音ゲーマー有名人の情報があれば情報提供をお待ちしてます

 ところで皆さんは、先日公開した記事「ぼくらの宇宙戦争」をご覧になっただろうか?

 タモリはスペースインベーダーがブームになっていた1979年頃に、ゲームセンターへ通い「名古屋撃ち」を使いこなすほどやり込んでいたことが分かっている。つまり、タモリはゲームセンターでゲームをやり込んでいたという過去があるのだ。氏は音楽にも造詣が深いことから、音ゲーに興味を示してもおかしくはない

「名古屋撃ち」はインベーダーをギリギリまで引き付けてから撃破する戦法。IIDXもノーツを名古屋撃ちしているようなものなので…
サングラス外したタモリがゲーセンにいても誰も気づかなさそう…
この頃はもうゲーセン通いするほどの時間は無さそうだし、家庭用五鍵くらいならあり得るかもだけど…

PC版ビートマニアをプレイしていた河西りえ

 最後に紹介するのは、仮面ライダー555で阿部里奈・仮面ライダーデルタ役を演じたタレントの河西りえ氏。彼女はAsahiパソコン 1999年5月15日号で、ビートマニアをプレイしていると書かれている。

 この記事は、「『3万円』でここまで効く!最新版パワーアップのすべて」と題して、PCを最新CPUと大容量HDDに換装しようという記事である。

なお、この記事でいう最新型大容量HDDは8.4GB!

Asahi パソコン1999年5月15日号の記事。この記事で使用しているPCはモデルの河西りえ氏の私物である(重要)。

このDocument1にはいきなりスペシャルゲストを招いておるぞ。97年度のクラリオンガールに輝いたモデルの河西りえちゃんだ。しかも、彼女の愛機バリュースターNXと一緒にアサパソ編集部まで来てくれたのじゃ……メチャかわいい!!

Asahiパソコン 1999年5月15日号

 記事内容は、CPUをMMXペンティアム200MHzからAMD K6-2 400MHzに、HDDを3GBから8.4GBにパワーアップさせるための換装手順が紹介されているのだが、作業が終了しハイスペックになった自身のPCを使用した感想を次のように語っている。

さっそく「ビートマニア」をやってみました。いままで画像は重いし、ガガガ…と止まりがちだったところも、うまくスムーズに作動してくれて大満足ですね。

Asahiパソコン 1999年5月15日号
換装した感想ですね
パワーアップしたPCでビートマニアをやったら動作がスムーズ…と書いてあるね
パソコンのビートマニアってことは「ビートマニア打!!」でしょ?
この記事が掲載されたのは1999年5月。「ビートマニア打!!」は2000年2月発売だぞ?

タイピング練習ソフト「ビートマニア打!!」は2000年2月発売。この記事が掲載された時にはまだ存在していないのである。

えぇっ?じゃあ、河西りえの私物PCに入っていた「ビートマニア」って何なの?
さあ…
…クラスタができたのが1999年6月で…それより前に既にプレイしている…ということはかなりの古参…
はい、というわけで存在しないソフトだったので、ビートマニアプレイヤーではありませんでした
いやいや!絶対五鍵ガチ勢でしょ!このハイスペックPCなら「チョウの標本」が来てもなめらかに動作するだろうね…


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  • 初代五鍵や初代IIDXのロケテ版を目撃orプレイした方
  • ビーマニ関連を扱った一般雑誌・テレビ番組等をご存知の方