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1997/09AMショー'97に突如出展されたビートマニア(8/20追記)

 東京ビッグサイトで1997年9月18日から4日間行われた「第35回アミューズメントマシンショー」(以下AMショー'97)。展示内容はAM自販機や格闘ゲームが多く、自販機はシール以外にもテレフォンカードや腕時計等のプリント機能を搭載したものが登場。コナミは新開発のCOBRA基盤を引っ提げ「ファイティング武術」「レーシングジャム」を目玉に参戦した。

 多くのメディアが対戦ゲームに注目する中、現地ではビートマニアが参考出展されていた…

事前の出展情報には載っていなかった?

 通常AMショー等の場合、開催前に各メーカーはある程度出展するタイトルを発表している。しかし、AMショー'97直前の主要メディアの告知にはビートマニアの名前は無かった。コナミが主力タイトルとして発表していたのは「ファイティング武術」と「レーシングジャムSDX」。両作品とも新開発されたCOBRA基盤を用いたタイトルであった。

ビートマニアを隠し球に仕込んできたか!
単に、出展できる状態に間に合わせられるかどうかの状態だったから、予告されなかったんじゃないのかな?
いきなりこんなの出展されたらメディア騒然で帝都大パニックでしょ?

AMショー開催前にビートマニアを掲載した唯一の雑誌(8/20追記)

 実は、現在確認できる範囲で唯一AMショー'97開催前にビートマニアの存在を記載した雑誌が存在していた。コナミが直営ゲームセンター等で配布していた情報誌「KONAMI LOOK」('97秋号)である。

 AMショー'97の日程を紹介する記事で「ファイティング武術」を最注目作品とし、その他のタイトルとして「ビート・マニア」が名前だけ掲載されている。

そのほかにも「レーシングジャム」「ときめきメモリアル~おしえてYour heart~シーールバージョンプラス」「ビート・マニア」「プリプリキャンバス」「うごけ!プリムーチョ」などを展示予定。必見だよ。

KONAMI LOOK '97秋号
まあ、流石にこの文字列だけ見て「ビート・マニア」目当てで参加しようとは思わないだろうなあ
実質、事前情報なしで出展したと言って差し支えないかと

ゲーメストのAMショー特集

アーケードといえばゲーメスト!
ゲーメストでは巻頭カラーリポートと座談会で計8ページAMショー特集を組んでるよ

ゲーメスト(1997年11月15日号)では「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」「私立ジャスティス学園」が特に注目されている。

 ゲーメストのAMショー'97特集にはビートマニアの記事は無い

 「ビートマニア」の文字が確認できるのは、同誌ライター27人それぞれがAMショーでの注目作を「一押し・二押し・その他番外」で挙げている表の中で、ライターのももやん氏が「その他番外」に名前を挙げている一ヶ所のみであった。

8ページでたったこれだけ!?そんな…
他のメディアで紹介してるところが無いか調べてみたよ

ビートマニアに注目したメディアはどこだ

「ベーマガ」画面写真をしっかりとらえたPC誌

マイコンBASICマガジン1997年12月号では4ページに亘りAMショー'97特集が組まれている。

 マイコンBASICマガジンでは、ビートマニアを写真付きで紹介。コントロールパネルと画面に着目した構図が掲載されている(通常プレイの画面を撮影しているのは同誌のみ)。

 出展されたバージョンでは、鍵盤ノーツが長方形に変わっているが、製品版より若干太いようにも見える。また、写真ではわかりにくいが、グルーヴゲージ周辺のデザインはDJ BEATS時代のものと変わっていないが、「STAGE CLEAR」の赤文字が表示されていない。

ブース内で異彩を放っていたのが、ラップ・サウンドに合わせてキーをたたいたり、ターンテーブルを操作する「ビートマニア」だ。いままでにない「DJ体験」ゲームということで、注目されていた

マイコンBASICマガジン1997年12月号
またベーマガか!
もしかしたら「STAGE CLEAR」の赤文字はグルーヴゲージがレッドゾーンになると表示されるようになってるのかも

「アミューズメント産業」新ジャンルに挑戦する姿勢を評価

アミューズメント産業(1997年10月号)のAMショー'97グラビアに掲載されている写真。スクラッチノーツが個別にアニメーションする仕様は廃止されているように見える。

 オペレーター向けの業界誌である「アミューズメント産業」では、個別のタイトルを特集するようなことはしていないが、今回のショーの総評として新しいコンセプトの製品がほとんど無いことを指摘、その中でビートマニアの斬新さを評価している

 また、コナミブースでは、ビートマニアについてのマスコミ取材も多かったと書かれており、改めて「それだけ新しいということだ」と評している

展示内容は、昨今の情勢に沿ったもので、AM自販機と格闘ゲームが目立ち、新鮮味に欠けた。各種ゲーム機自体は進化を遂げているものの、新コンセプトの製品はほとんど見られず、唯一、コナミのリズムアクションゲーム「ビート・マニア」に可能性を感じさせるに留まった。

これが市場に受け入れられるかどうかは未知数だが、いいものを積極的に取り入れ、未知の分野に挑む開発姿勢は評価すべき。身近に「プリント倶楽部」の例があるにも関わらず、メーカー各社のチャレンジ精神があまり感じられなかったのは残念といわざるを得ない。

アミューズメント産業1997年10月号
めっちゃ評価されてる!ゲーメストはなぜスルーしたのか
ゲーメストと業界誌は読者層が違うから…

「ファミ通」家庭用ゲーム誌で唯一掲載

ファミ通(1997年10月3日号)より。

 家庭用ゲーム誌の「ファミ通」では、巻頭のニュースコーナーでAMショー'97を取り上げており、ビートマニアについても写真付きで紹介している。

ターンテーブルなどを操り、DJ気分を体験できる「ビート・マニア」。コナミから発売が予定されているのだ。

ファミ通 1997年10月3日号
こっちも「ビートマニア」
この時期はコナミが「ビートマニア」って表記にしてるからそれに従ったんだろうね

「週刊宝石」夜の眷属からの刺客

週刊宝石(1997年10月30日号)。他にも「電車でGO!」「RAPID RIVER」「GET BASS」「SKI CHAMP」等が紹介されている。

 サラリーマン向け週刊誌「週刊宝石」(現在は「週刊FLASH」に併合)でも3ページに亘ってAMショー'97が紹介されている。「ゲーセン秋の陣 リアル体験にハマれる!」という特集のため、体感ゲームを紹介する記事であり、恐らく同誌の読者層向けに女性同伴で遊べるゲームに着目したものと思われる。

 なお、AMショー'97を特集したメディアで「バーチャロン」と「ジャスティス学園」に一切触れていないのは同誌のみである。

週刊宝石?どれどれ…「通勤男性のス●ベ度沿線別チェック」「恥●の歩き方」「お●ぱい見せて」…
球界スクープや、裏社会ネタも豊富!

 ビートマニアについては実際にプレイした感想を中心に紹介されているが、ビートマニア稼働初期の一般的な攻略法が「曲と譜面を覚えてリズムに乗ろう」だった中で、稼働前の時点で「反射神経勝負」という本質を突いているところなどが興味深い。

腰をうねらせ皿(レコード)を回しキーボードを叩く。クラブDJの流麗な手際にどこまで肉薄できるかを競うマシンがコレ。皿回せ、鍵盤押せ、次々と指令が下る。

もうBGMなどうわの空、反射神経勝負である。手つきもぶざまに指令を追うが、ほどなく終了。DJへの道のりは遠いのであった……。

週刊宝石 1997年10月30日号
ターンテーブルのことを当たり前のように「皿」って書いてるあたり、さすが夜遊びを扱う週刊誌だけあるな!
「腰をうねらせ皿を回し」。稼働前の時代にケツプリ皿に言及しているとは…

AMショーに求められているものとは

 メディアによってAMショーの出展タイトルの取り上げ方が異なっているのは読者層の違いによるものである。

 週刊宝石はデートスポットとしてゲーセンを扱っているため、体感ゲーム中心となっているが、アーケードゲーム誌の中では、プレイヤー向けのゲーメストと、オペレーター向けのアミューズメント産業とで各タイトルの注目度に差が出ているのは興味深い。

 ゲーセンユーザーが対戦ゲームを中心とした人気タイトルの続編に関心が高いのに対して、オペレーター側としては「続編ばかりで新鮮味のないラインナップでは先細りしていくのでは?」という危機感を抱いているように感じられる。

読者が求めている記事を提供できてるんだから、それはそれでいいと思うけどね
週刊宝石を読んで音ゲーマーになったサラリーマンもいる可能性!

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