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1999/01IIDX1st開発中画像&幻のロケテ

 AMショー'98で参考出展された「ビートマニアIIDX(仮題)」。1998年2月の稼働に向けて開発が進んでいるこの時期に、マイコンBASICマガジンとゲーメストに開発中の画像が掲載されている。

 また、IIDXのロケテストも開催されているようであるが、なぜかこのロケテについてはネット上でほとんど記録が残っていない

 貴重な開発中の画像を見ながら、IIDXが完成するまでの過程を考察していきたい。

幻のロケテ

 1998年9月のAMショー'98にて、遊べる状態で参考出展された「ビートマニアIIDX(仮題)」。AMショー'98から稼働日までの5ヶ月で、どこかのタイミングでロケテストが開催されたようだ。

 GOLI氏のツイートによれば、ロケテは最低でも一ヶ所、千葉県市原市のゲームセンター「チャリオット五井店」(現在も営業中)で開催されているようだ。

BEMANI Designers GOLI氏のツイートより。場所については「確か」という但し書きはあるものの、「チャリオット五井店」でIIDXのロケテが開催されたようだ。

新機種だし、ロケテは間違いなくやってるだろうねぇ

 ところが、IIDX 1stのロケテに関する情報は上記ツイート以外に見当たらなかった。この時期は3rdMIXも絶好調でビートマニアの知名度は高く、AMショー'98でIIDXの存在もゲーメスト等で公表されているため、プレイヤーの関心は高かったはずである。実際にこの時期のゲーメストにも以下のような投稿が寄せられている。

Q:ビートマニアに7つの鍵盤があるって友人から聞いたのですが、見たことないです。本当ですか?/福岡県 P.N.にくきゅー君

A:おそらく9月のAMショーで参考出展された「ビートマニアIIDX」の事だと思います。これは白鍵盤が4つに黒鍵盤が3つという仕様で、さらにエフェクターなどのボタンも複数追加されています。残念ながら、まだ参考出展なので市場には出回っていません。でも7つの鍵盤とスクラッチでダブルプレイなんてことになったら、さぞかしスゴイ光景でしょうな(笑)。DJというか、ピアニストというか…。(DJ Hensyubu)

ゲーメスト 1998年12月15日号

 ロケテストの会場が都心から離れた場所だったものの、「ビートマニアの鍵盤が7つになった新機種」がプレイヤーの関心を引かないわけがない。ネット上に何も記録が残っていないのは謎である。

 ロケテストが開催されたのが一ヶ所だけで、あまり人目に触れられずひっそりと終了したのだろうか?それにしても、実際にロケテストに参加したプレイヤーが何かしらネット上に記録を残していそうなものであるが…

五鍵1stロケテの時でさえ、何人かはサイトに記録を残しているってのに…
ロケテについてはこれ以上は分からなかった。何かご存知の方はぜひ情報提供をお待ちしてます

開発中のIIDXにはコンボ表記が無い?

 マイコンBASICマガジン1999年3月号の「アーケード・ゲーム今月の新作」コーナーにて、ビートマニアIIDXが紹介されている。この記事の画面写真と、前回の記事で開催したベーマガ1998年11月号の画面写真をご覧いただきたい。

大きい写真がベーマガ1998年11月号。右上の写真はベーマガ1999年3月号。11月号の写真はぼやけており「GREAT!!」あるいは「GREAT11」のようにも見える。

GREATの横にコンボ表記が無い?
判定文字のフォントも製品版と違うな…

こちらはIIDX1st製品版。1個目のGREATでもコンボ数は「1」と表示されている。なお、5th styleまではこの判定文字が使用されることとなる。

開発中の判定文字は五鍵2ndMIXっぽいように見えるけど別物だなぁ
この時期に稼働してる五鍵3rdMIXは既にコンボ表記を採用してるんだけど、開発中のIIDXは五鍵2ndMIXをベースにしていたんだろうか…

スクラッチノーツは極太仕様だった

 ゲーメスト1999年3月15日号にも開発途中のバージョンの画像が複数掲載されている(3月15日号はIIDX稼働直前の2月15日に発売)。プレイ画面の紹介記事では、ベーマガではハッキリと確認できなかったノーツ類が鮮明に写っている

 開発中の仕様では、スクラッチノーツの縦幅が鍵盤ノーツの2倍になっており、同時期に稼働していた五鍵3rdMIXの仕様を取り入れていることが分かる。

ゲーメスト1999年3月15日号より。スクラッチノーツが鍵盤ノーツより太くなっている。

スコアやBPMは見るからに適当なダミー表記。perfect freeのBPMが789だったわけじゃないから安心して欲しい

製品版1st styleのスクラッチノーツ。現行IIDXのデフォルトノーツと同じものだ。

スクラッチノーツが太いってところは五鍵3rdMIXベースなのにコンボ表記は無いのか…
あっ!開発中の方、まーた判定ラインが無いじゃん!いい加減にして!!

選曲画面はジャンル表記

 さらに、この記事には選曲画面の画像も掲載されているが、楽曲がジャンル表記のみになっている(製品版ではジャンルと曲名が併記)。五鍵でも3rdMIXまではジャンル表記のみであるが、次作のcompleteMIXからはジャンルと曲名が併記されるようになる。

ゲーメスト1999年3月15日号より。BPMが「BEAT PER MINUTE」と表記されている。なお製品版1stではBPM120の楽曲は存在しない。

こちらは製品版1st styleの選曲画面。五鍵comp1以降と同様の「ジャンル・曲名併記」となっている。

 開発者インタビューで書かれている内容から、IIDX 1stの開発期間は「五鍵2ndMIX稼働時期~五鍵comp1稼働時期」であることが分かっている。開発中の画像を見ると、当初は2ndMIXをベースに制作され、途中で3rdMIXの極太スクラッチノーツを一旦採用、その後comp1を参考にスクラッチノーツの太さを元に戻し、選曲画面でジャンルと曲名を併記、「光るGREAT」を採用という過程を経ていったのではないだろうか。

 五鍵が早いペースで進化していく中で、開発中だったIIDXもそれに合わせて一緒に進化していったのであろう。

7KEYS以外のモードは存在したのか?

はい、というわけで次の画像…
ちょっと待った!!開発中の選曲画面の背景がおかしい!!
おかしい?おなじみの忍者の選曲画面じゃん…
開発中の数字が「3」になってる。忍者の選曲画面は7KEYモード専用だから、ここの数字は「7」じゃなきゃおかしい!!

左の開発中の写真では「3」だが、右の製品版では「7」になっている。製品版では、この部分が「7」以外の数字になることはない。7KEYSという意味だと思われる。

そういえば、1st styleの選曲画面背景は4KEYS、5KEYS、7KEYSで違うんだった

製品版1st styleの4KEYSモード選曲画面。この画像ではレコードに隠れているが「Everybody dancing!! DJ!! DJ!!」と書かれている。

製品版1st styleの5KEYSモード選曲画面。「FIVE KEYS MODE」と書かれている。

7KEYSモードの選曲画面、「SOUND SELECT」の後ろに書いてある文字も、開発中の方は何か違う文字になってる!!

上が開発中の画像、下が製品版。製品版では「SEVEN KEYS」となっているが開発中画像では別の文字になっていることが確認できる。何と書いてあるのだろうか…?

開発途中で背景画像の「3」を「7」に変更、文字も「SEVEN KEYS」に修正してる。つまり当初は「7KEYSモード」という概念が無かった可能性が!
元々鍵盤7個の上位バージョンって扱いだし、「『3』KEYS」ってのはさすがに無いでしょ…
いや、開発当初は4KEYSと5KEYSが無かったから「7KEYS」と表記する必要が無かったけど、途中で追加されたんで「7KEYS」という文字にしたんじゃないかってこと
AMショー版やロケテ版の仕様について全く情報が無いから断言できないなぁ…
4KEYSと5KEYSの選曲画面って、7KEYSと比べると絵の感じが違うし、急遽追加したような気がするんだけど…

 これらはあくまで想像の域を出ないものの、7KEYSモードの選曲画面背景を変更した理由は何だったのだろうか。

 前回の記事で紹介したゲーメストのAMショー'98特集記事では、IIDXを試遊した人の感想に「製品版では初心者用モードが付くのだろうか?」というものがあった。

●ビートマニアIIDX(コナミ)

むずかしい。でも製品化されればライトユーザー向けのモードが付くのか?(ディストリビューター 25歳 男性)

ゲーメスト 1998年11月15日号

 AMショー'98の段階では「ライトユーザー向けのモード」、すなわち4KEYSと5KEYSは存在しなかったのではないだろうか?

各モードの名称が違った

 モードセレクト画面の写真では製品版と異なり「練習」「EASY」「NORMAL」「EXPERT」の4種類から選択するようになっている。

 「練習」モードの説明文は「初心者のためのモードです。操作法を練習することができます」となっており、使用する鍵盤の個数について触れられていない

 なお、製品版ではたとえ4KEYSモードを選択したとしても、操作説明等のいわゆるプラクティスのようなものは存在しない。「練習」は製品版の「4KEYS」とは異なるモードだったのだろうか?

ゲーメスト 1999年3月15日号より。「操作法を練習」とあるが、製品版ではどのモードを選んでもいきなり選曲画面に遷移する。

製品版1st styleのモード選択画面。モード名称・説明文の両方に使用する鍵盤の個数が明記されている。

使う鍵盤の個数が書いてないってことは、やっぱり開発当初は鍵盤を7個使うモードしか無かったんじゃ…?
確かに「練習・EASY・NORMAL」って五鍵3rdMIXと同じラインナップなんだよね

五鍵3rdMIXのモード選択画面。開発中のIIDXと項目が似ている。なお、3rdMIXのEXPERTモードはコマンド入力で出現させる。

 IIDXの開発中のモード画面も五鍵3rdMIXをベースにしている可能性があるが、3rdMIX準拠だとすると、各モードは「練習:プラクティス+2ステージ遊べるモード」「EASY:譜面が簡単になっているモード」「NORMAL:通常モード」となる。

 果たして開発当初から4KEYSや5KEYSは存在していたのだろうか?

「4KEYS、5KEYSは発売直前に急遽追加された説」、発掘された画面写真だけだと推測どまりか…
AMショー'98版やロケテ版のIIDX1stを見たor遊んだという方いましたら、情報提供をお待ちしてます

余談:モードセレクトの怪

 細かい話だが、前掲のモードセレクト画面、各モードに対応する絵の配置が開発中と製品版で左右逆になっている。製品版では「4KEYS」から「5KEYS」にする場合、カーソルは右に移動するが背景の絵は左に動いてしまう

 おそらく、開発中の配置の方が正しいと思われるが、製品版ではなぜか背景の絵の挙動がカーソルと左右逆になってしまっているのである。

 この挙動はsubstreamや2nd styleでも直っていない。仕様なのか不具合なのかは謎である。

上が開発中の写真、下が製品版。各モードに対応する絵は同じなのだが、配置もスクロール時の挙動も左右逆になってしまっている。

カーソルが左に動いたら、ふつうは背景も左に動くよなぁ…
なんで逆にしちゃったんだろうか…

 詳しくはこちらをご覧下さい。